金融危機下の金利の動きと金融緩和

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コール市場とは銀行同士のお金の貸し借り

まずは銀行同士のお金のやり取りを見てみましょう。

実は、銀行の金庫には現金がほとんどありません。お金を金庫に眠らせても儲けにならないからです。

銀行は私達が預けたお金を、色んなところに貸し出し、その利子を受け取ることで儲けているのです。
そのため日々、金融機関同士のお金の貸し借りが、頻繁に行われています。

銀行同士のお金の貸し借りをする場合も金利はつきます。でも無担保です。

そして金融機関同士が「おーい、お金を貸すぞ~」「おーい、お金を貸してくれ~」とお互いに呼び合い、融通し合う市場をコール市場といいます。

実際はパソコン上で、借りたい側と貸したい側が、お金(金額)と金利(%)を指定し、その条件に合う相手を呼び合います。

当然、借りたい側は低い金利を要求し、貸したい側は高い金利を要求します。

初めは、借りたい側と貸したい側の要求に開きがあります。
しかし、お金を用立てる期日に近づくにつれて、その差が埋まっていき、お互いの要求が一致した段階で取引が成立するのです。

この点は株の寄り付き(約定)と同じですね。

ひとつの銀行破綻が金融危機を生んだ

2008年9月、アメリカの巨大投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻しました。これを受けて世界的な金融危機に突入したことから「リーマン・ショック」と呼ばれています。

製造業や小売業では、ライバル会社が潰れると、生き残った会社の売り上げは上がりますが、金融業界は違います。

一つでも銀行が破綻してしまうと「あの銀行は大丈夫だろうか?」と金融機関の間で不安が広がります。

その理由は、金融機関同士のお金の貸し借りは、前述したとおり無担保ですから、貸している先の銀行が破綻したら丸損になるからです。

ですから、お金の貸し借りが止まってしまったり、貸している先が破綻するリスクに見合うだけの高い金利を要求することになり、ひいてはそれが世界不況の引き金になったりするのです。

政府の景気対策

リーマン・ショックの後に日米の中央銀行が行ったのが、コール市場にお金があり余る状態を作ることでした。
市場にお金をあり余らせて「ただお金を持っていても儲けがないから、どこかに貸そう」という状態を作り出そうという考えです。

このように、お金が流れやすくなるように、市場にたくさんのお金を流通させることを、金融緩和といいます。
具体的な景気対策は、金利を下げるために、
景気対策のために、金利を下げたい場合、中央銀行は各銀行が持っている国債を買い上げて、銀行にお金を渡し、銀行はそのお金を貸し出すことで、市場にお金を流通させることで景気を上向かせるのです。

リーマン・ショックを受けて日本銀行は、国債の買い上げでは十分な金融緩和にならないと読み、銀行が持っている社債まで買いました。

 

実は、政府は金融政策である金融緩和のほかに、財政政策を行う場合があります。財政政策とは、国が税収を減らしたり、支出を増やしたりして景気を上向かせる政策です。以上の二つの政策で、景気対策を行うのです。

財政政策-国が税収を減らしたり、支出を増やしたりして、景気を上向かせる政策
金融政策-中央銀行が金利を下げて、お金を借りやすくして、景気を上向かせる政策

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